独自ドメインメールABC
January 02, 2004
数年前まで、hoge.comやhoge.netのようなドメインをとって、メールやホームページを独自ドメインで運用するには、お金も労力もかかって面倒でした。ところが、ここ数年海外の安いレジストラ*1と提携した業者が日本にも増え、金額的にも労力的にも手軽に導入することが可能になりました。独自ドメインでメールアドレス欲しかったけれどちょっと高いし・・と思っていた人や、そもそもどうやっていいかわからないという人にも導入しやすくなってきています。パソコン用のメールアドレスなら、少なくともひとつは誰でも持っているようになってきたので、自分オリジナルのメールアドレスが欲しいと思う人も少なくないでしょう。そこで、独自ドメインでメールをするには何が必要でどうしたらいいのかを、これから始める人のためにまとめておきます。独自ドメインメールの利点は、
1. キャリアやプロバイダを移る際に、メールアドレスを変える必要がない
2. 迷惑メール対策が容易*2
3. 好きなメールアドレスが持てる(メールアドレスを申請するときに、「そのメールアドレスは他の方が登録済みなので使えません」なんていわれたことありませんか?)
もちろん欠点もあります。
1. 自分でドメインを管理する必要がある*3
2. メールサーバーを自分で探して契約する必要がある
といったことです。とはいえ、プロバイダのメールアドレスや無料のメールアドレスを使う場合でも、契約や登録がいるので、欠点というほどの事ではないですね。
ドメインは簡単に言うと、インターネット上の住所であるIPアドレス*4につけた、愛称みたいなものです。IPアドレスというのは数字で書かれているので、人が使うのには覚えにくいので向いていません。そのため、アルファベットで書かれたhoge.comのような名前をつけてやるわけです。これがドメインです。
世界中のドメインが登録してあるサーバーというのがあって、これにIPアドレスとそれに対応したドメインが登録されています。普段メールしたりホームページを見たりするときにドメイン名を入力すると、このサーバーを参照してIPアドレスに変換してアクセスしているわけです。
では、仕組みを簡単に説明したところで、早速独自ドメインメールに必要なものから説明しましょう。
1. ドメイン登録業者(レジストラ):ここに頼んでドメインを登録してもらいます。
2. メールサーバー:メールを送受信したり、データを置いておくために必要です。
3. ネームサーバー:ドメインをIPアドレスに変換してくれるサーバーです。メールサーバーを契約すれば大抵ついています。
管理を楽にしたければ、レジストラとサーバーはどちらも同じ業者に頼むのがおすすめです。
業者を選ぶポイントは、
1. 解約が簡単にできるか
2. 必要なサービスはオプションになっていないか(PHPなど)
3. サーバー障害情報が公表されているか
4. サーバー障害は少ないか
5. 障害があったときの復旧は迅速に行われるか
6. サポートの対応はどうか
などです。
何社か渡り歩いてきた結果、私が落ち着いたのはValue-Domainという業者です。ここは異常なまでに安い*5ので、初めは胡散臭さを感じて敬遠していました。ところが、試しに半年ほど使ってみたところ良質のサービスを提供してくれることがわかり、乗り換えました*6。初めて使うのなら、高いだけの有名レジストラよりも、設定の自由度が高く格安のValue-Domainで試すことをお勧めします。ここなら転送も細かく設定できますし、ドメイン登録情報の変更も容易です。
また、Value-Domainでドメインをとると、無料サーバーがついてきます。この無料サーバーは、xrea*7というValue-Domainと同じ会社が運営しているサービスで、自由度が非常に高いです。最近のblogやPHPを使いたい場合はMySQLや.htaccessなどが必要になったりするので、自由度が高いに越したことはありません。.htaccessが使えれば、エラーページを自分独自の物に替えたり、アクセス制限したりすることも簡単にできます。ここでは複数ドメインの運用も可能です。それに何といっても、安い方がやっぱりやめようとなったときにも痛手は少ないですしね。
ちなみに、value-domainでドメインを購入しなくとも、xreaは使えます。無料サーバーはユーザーが大抵一杯なのでそのままでは登録できませんが、value-domainからユーザー登録後、一カ月分(400円)だけ広告免除サービスを購入すれば、一杯になっていてもサーバーのアカウントが取れます。一旦アカウントが取れれば、一ヶ月が過ぎても無料サーバーとしてそのまま使えます*8。
では、Value-Domainで早速ドメインを登録してみましょう。ここからユーザー登録をクリックします。
Value-Domainのアカウントを作ります。必要事項を記入してください。
その下にある連絡情報は、ドメイン登録のときにどのみち記入しなければならない事項なので、この時点で記入しておくと後々の手間が省けます。
登録したドメインに関する連絡は、基本的にここで記入した連絡先にいきますから、ちゃんと入力しておきましょう。
記入したら
の規約に同意するのチェックをつけて同意ボタンをクリック。
これでアカウントができました。早速ドメインを登録しましょう。
ここからドメインが空いているかどうか検索することができます。登録したいドメインを入力してみましょう。
辞書にあるような単語は既に登録されていることが多いですので、色々工夫してみてください。もし空いていれば登録ボタンを押すだけで登録できますが、その前に、登録料金を入金する必要があります。一度、ここから上のメニューにあるログインをクリックしてログインし、中ほどにある入金方法から自分の都合の良い方法を選んで入金してください。カードならすぐ入金が反映されるのでカード払いが便利です。
試しにとってみるのなら、一年分*9だけ入金するのがいいと思います。
入金が済んだら、ここからまたドメインを検索し、登録ボタンを押すだけです。
これで、ドメインを取得することができました!
次に、メールで独自ドメインが使える様にしましょう。
Value-Domainで登録すると、無料で使えるサーバーがついてきます。その設定をします。
ログインすると、ページの中ほどに
無料ウェブアカウント取得という項目がありますので、そこをクリックします。
サーバーのアカウントを取得するために、アカウント名を入力します。ここは何でもいいですが、blogなどの利用も考えている人は、「-」をアカウント名に使わないようにしましょう*10。
これで直ぐにアカウントが取れます。
アカウントが取れたら、ドメインとIPアドレスを対応させる設定をしましょう。ここで、アカウントを取得したサーバーのIPアドレス(219.163.200.97のような数字の並びです)を調べます。IPアドレスをメモしたら、ここから設定したいドメインを選んでDNS設定(ドメインとIPアドレスを対応させる設定)をします。
IPアドレスを自分のサーバーのものに置き替えて、上記のように設定してください。数時間すれば(重要です!IPアドレスとドメインの対応を設定しても、その情報が世界中に広がるまで待たなければ使えません。)、これでドメインとIPアドレスが対応するようになります。
では、サーバーの設定です。
ここからログインして
からアカウント登録・管理をクリックします。
上の図で囲んであるサーバ設定のウェブをクリックします。
ここで先程登録したドメイン名をMainの所に記入します。
もし複数ドメインを運営したければ、Subの所に追加していきます。
さぁ、あと少しです。次はいよいよメールアカウントを作ります。
xreaの左側のメニューの下の方にある、ドメインメールをクリックします。
postmaster@ドメイン名のメールアカウントは、エラーメール等の宛先になるので必ず作成しなければなりませんが、上図のように転送でいいでしょう。
ふたつ目に自分の好きなメールアカウントとパスワードを入れてください。メールアカウントはいくつ作っても構いません。
これで独自ドメインでメールアドレス(上の例ではexample@example.net)が使えるようになりました。
メーラーでの設定は、POPサーバー、SMTPサーバー共に、mail.ドメイン名でOKです(mail.example.netのようにします)。メールのパスワードは、先程メールアカウントを作るときに入力したパスワードになります。
なお、xreaを使うには、規約上広告免除サービスを受ける受けないに関わらず、public_htmlにindex.htmlがなければなりません。ですから、FTPソフトで自分のドメインにアクセスして、public_htmlフォルダの中に適当なindex.htmlを置いておきましょう。ちなみに、public_htmlフォルダの中が世界中に公開されているホームページスペースになりますから、自分のドメインにアクセスすると、このindex.htmlが表示されます。ホームページも独自ドメインで運営したい人は、ここにアップロードして下さい。
どうでしょうか。意外と簡単だったのではないでしょうか?xreaではPHPも使えますので、独自ドメイン共々、結構遊べますよ
- 注1ドメインを登録する業者
- 注2携帯のキャリアが提供するアドレスはひどいですね。携帯のような従量課金ではパケット量が増えたほうがキャリア的にはいいので、対策に本腰を入れない気持ちもわからないではないですが・・・
- 注3とはいっても、一度設定してしまえばほとんどすることはありません
- 注4127.0.0.1みたいな形式のものです
- 注5サーバーは無料なので、1040円/年(2004.1時点)で独自ドメインが運用できます
- 注6色々なレジストラやレンタルサーバー業者を転々としてきた人にはわかってもらえるでしょう。
- 注7エクスリアと読みます
- 注8ただし、無料で使う場合は広告表示が必要です。
- 注92004.1時点で1040円/年
- 注10MySQLに制限があるので使えないblogがでてきます
Posted by chihiro at 03:54 am | from category: domain
Comments
TerryBogard:
このたび、待望のドメインを取得しました。開放されるまでずっと待っていたんです。
Valueドメインさんでお世話になるのは決めていたのですが、こちらの情報は分かりやすくて大変役に立ちました。
Valueドメインさんでお世話になるのは決めていたのですが、こちらの情報は分かりやすくて大変役に立ちました。
(on April 19, 2004 at 06:40 pm)
chihiro:
それはおめでとうございます。
私が取得したころはまだ情報が分散していたので、覚書代わりに書いたのがこれです。今は素晴しいサポーターサイトがいくつもあるので、そちらもぜひ参考にされてください。
私が取得したころはまだ情報が分散していたので、覚書代わりに書いたのがこれです。今は素晴しいサポーターサイトがいくつもあるので、そちらもぜひ参考にされてください。
(on April 19, 2004 at 09:43 pm)
TerryBogard:
そうですね、ただ、ずっとドメインの開放時期を待っていて、やっと「ドメインを取得できます」表示になったのを見たのは、出勤直前。サポーターサイトをイチから見る余裕もなかったので、こちらで必要最低限の手続きをして出勤しました。
一応手順は分かっていたはずですが、実際となるとばたばたするものですね。ホント助かりました
一応手順は分かっていたはずですが、実際となるとばたばたするものですね。ホント助かりました
(on April 20, 2004 at 10:02 pm)




